建具師

 どんな仕事?

障子やドアを、すき間のないぴったりのサイズに

建具とは開閉機能をそなえ、開口部に用いるものの総称で、いわゆる襖(ふすま)、障子、戸、アルミサッシ、ドアなどを指します。建具師は、この建具をつくる職人です。建具は、襖や障子などの木製建具とアルミサッシをはじめとする金属製建具に分けられます。木製建具は、さらに鑿(ノミ)や鉋(カンナ)を使う手加工と機械加工に分類され、木目の美しさを引き立てる技が特徴。目的に合った木材を選び、開口部に対して寸分の狂いもない建具を生みだすのです。金属製建具も、切断や曲げなど、ミリ単位の精度が求められます。溶接といった加工技術を駆使して、高いデザイン性の建具をつくっています。

 こんな人に目指してほしい

木や金属を加工する技は、道具・素材を学ぶことから

木・金属の加工に魅力を感じている人、開口部の枠にピタリと合わせる職人技を習得したい人、家づくりの仕事に携わりたい人に向いているといえます。木製建具の手加工は、鉋(カンナ)や鋸(ノコギリ)といった道具を使い、襖や障子を製造。金属製建具も切断機などを用いるため、危険性が伴いますので慎重な作業が必要です。建具師で大切なのは、開口部の寸法にぴったりと合わせること。建付け(たてつけ/収まり具合)が悪い戸は、住人にストレスを与えてしまいます。建具の素材、形状、使う道具を勉強して精進しましょう。

 建具師への道

まずは現場で技を磨く。
知識を学べる職業訓練校も

建具師になるための免許や資格は特にありません。建具を製造する会社に就職するか、建具師への弟子入りで見習いになることができます。他にも、建具専門の職業訓練校もあり、基礎を学ぶことが可能です。見習いとして10年以上かけて一人前に。木製建具の場合は木の種類や木目の活かし方を、金属製建具の場合は素材や性質を見極める必要があります。

この職人がつくるモノ・コト 襖、障子、戸、アルミサッシ、ドア、窓など
このワザに関わる資格 建具製作技能士
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