どんな仕事?
四季折々の旬の食材を使い、目にも楽しい料理を創作
日本料理には、懐石料理や精進料理のほか、有職(ゆうそく)料理など、日本の風土で生まれた特色あるさまざまな料理があり、それらを調理する職人を総称して日本料理職人と呼びます。また、日本料理は四季折々の旬の食材を生かした色鮮やかな料理が多く、料理を盛りつける際も器との相性まで考慮しながら料理を芸術の域にまで昇華します。つまり、舌だけでなく、目も楽しませるということです。こうした細かな心遣いやこだわりの積み重ねは、料理の質を上げると共に、「食」の時間をより上質なものへと高めます。
こんな人に目指してほしい
四季の移ろいを繊細な心遣いで表現する
四季の恵みを大切にする日本料理ですから、わが国の気候風土などに興味を抱き、季節の移ろいに心を動かされる人には、日本料理人の素質があるかもしれません。包丁さばきには、繊細な感覚が必要とされるので、手先の器用さも持ちあわせていれば、なお良いでしょう。さらに、味覚だけでなく、料理と器との相性や器への盛り付けなどを考えるうえで、美的感覚も必要。一方、修行中は朝早くに起きて食材の善し悪しを知るために仕入れに同行するほか、店の営業時間が終われば翌日の料理の下準備や調理道具の手入れをするなど、体力面も求められます。
日本料理職人への道
専門学校のほか、
現場で直接技術を磨く方法も
調理師免許が必要となります。この免許は、調理師専門学校などの調理師養成施設を卒業すれば、無試験で取得可能です。また、専門学校に通わずとも2年以上の調理業務を経験すれば受験資格を得られます。弟子入り・入社後は、住み込みをしながらのスタートがほとんどです。修行期間は長く厳しいものですが、先輩の技を盗み、腕を磨いていけば、一人前の料理人になれます。さらに、どんな料理でも調理方法から、調理道具の手入れの仕方などに至るまで学ぶべき事は多く、日々の鍛錬があってこそ一人前になれます。ちなみに、個人差はありますが一人前になるには10年の歳月を要するともいわれています。
この職人がつくるモノ・コト | 日本料理 |
このワザに関わる資格 | 調理師 |
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