どんな仕事?
三味線歌曲「長唄」を、演奏者とともにつくりあげる
歌舞伎の音楽として発達した背景を持ち、現在はその芸術性の高さが認められ、歌舞伎を離れ、一つの伝統音楽として確立されている三味線歌曲「長唄(江戸長唄)」。その長唄を三味線方等の演奏者とともに息を合わせ、舞台上で一つの音楽を作り上げるのが「長唄唄方」の仕事です。また、国内はもちろんのこと、日本が誇る伝統芸能を世界に向けて発信するといった重要な役割も担っており、海外での公演を行う唄方も多数活躍しています。
こんな人に目指してほしい
「伝統芸能を世界に広めたい」と、大志を抱く方に
日本を代表する伝統芸能を世界各国に広めたいという志を持つ方に挑戦して欲しい仕事です。求められる資質は、協調性です。それは、長唄が単独で行う音楽ではなく、三味線の演奏者などの合奏メンバー全員とともに作り上げる音楽のためです。また、三味線の音色に乗せて唄うことも多いため、何よりリズム感や音感が不可欠といえます。
長唄唄方への道
弟子入りのほか、文科省の研修
制度を利用する方法も
世襲が一般的ですが、「長唄唄方」になるには、さまざまな方法があります。「長唄唄方」に弟子入りする方法のほか、「長唄唄方」の養成を目的とした研修制度も実施されているので、そうした制度を利用するのもお薦めです。また、まずは気軽にはじめたいという方には、長唄教室などもあるので、自宅から近い教室を調べて見るのも良いでしょう。全国には「長唄」を専攻科目としている大学もあるので、そうしたところで事前に知識を蓄えておくと、本格的に習い始める際もスムーズに習得できるはずです。
この職人がつくるモノ・コト | 歌舞伎 |
このワザに関わる資格 | 特にありません |
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