組踊演者

 どんな仕事?

琉球王国時代の歌舞劇を今に。沖縄文化を継承

沖縄の伝統的な歌とセリフと舞踊で、観る人を楽しませます。宮廷舞踊として発展した組踊は、能楽や歌舞伎の影響を受けつつ普及しました。2010年にはユネスコの無形文化遺産に指定され、海外など、活躍の場が広がっています。主に、琉球時代の古事を中心に上演。特に、組踊の創始者である玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)が生み出した「朝薫の五番」は、組踊演者にとって大切に受け継がなければならない歌舞劇です。沖縄独自の芸能と、能、狂言、歌舞伎などが融合した組踊には、沖縄文化がギュッと凝縮されています。

 こんな人に目指してほしい

様々な芸を勉強しながら、舞踊や音楽で魅了する

「沖縄の文化を受け継ぎたい方」「歌や踊りで人々を楽しませたい方」におすすめです。様々な芸能の要素をとりいれた組踊は、いろんな芸を吸収したいと思う積極的な姿勢が重要。衣装、小道具、化粧、舞台の使い方など、学ぶことは多くあります。また、「組踊は聴くもの」との言葉が残っているように、聴く要素が大きいのも特長。音楽でストーリーを表現したり、踊りに魂を吹き込んだり、音の可能性を活かせるので、音楽に興味を持っている人も、ぜひ挑戦してほしい職業です。

 組踊演者への道

まずは、組踊を観劇。
研修生を募集する機関も

資格や学歴は、特に必要ありません。組踊演者への弟子入りや組踊の団体への所属で、第一歩を踏み出せます。研修生を募集する機関があるなど、後継者の育成には積極的です。毎月公演を行う劇場もあるので、まずは、本場・沖縄で組踊を見学しましょう。

この職人がつくるモノ・コト 組踊
このワザに関わる資格 特にありません
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