橋造り職人

 どんな仕事?

品質と安全性を厳しく確認。監督として活躍

橋の調査・設計から、現場での組み立てのすべてを担う職人です。一般的には、橋梁建設会社や国・地方自治体(土木系の公務員)に所属しています。橋造りの多くは、公共事業として委託。その土地の性質を調べて、橋の形や長さ、デザインを決定します。また、山や谷、海などの険しい土地で作業するので、現場の安全性などを考慮して計画する必要があります。橋は、工場でつくられたものを現場で組み立てるという手法が多く、きちんと設計通りに工場生産されているかを厳しくチェックしなければなりません。つくる工程の安全性はもちろん、完成した後の橋の品質にも責任を負う職人です。

 こんな人に目指してほしい

歴史、地図、子孫に残せる仕事。人を支える大切なワザ

橋は、長い間、人々の暮らしを支えるもの。橋がなければ、日本中を旅することや、物を運ぶことさえままなりません。そのため、人類にとって必需品ともいえる構造物をつくることに、やりがいを感じる人におすすめです。一方、デザイン性の高い橋は、見ても楽しい気分にさせます。世の中から高い評価を受ければ、歴史的な価値としてずっと保存される可能性もあります。自分が携わった仕事を子孫に残すことができるのです。人、物、そして時代の架け橋をつくるのが、橋造り職人だといえます。

 橋造り職人への道

建設会社や國、地方自治体に就職
現場の経験で技を高める

現在では緻密な強度計算等が行われるため、大学の建築学科などで学ぶと有利。また、現場で経験を積むことも大切です。橋梁建設会社や国・地方自治体(土木系)に就職することで、道が開けます。会社によって得意とする橋の種類があるので、自分がつくりたいと思う橋を確認して会社を探しましょう。その後、土木施工管理技士や塗装技能士の資格取得で、橋造りの技をより磨くことができます。

この職人がつくるモノ・コト
このワザに関わる資格 土木施工管理技士、塗装技能士
こんな職業も見てみよう 船大工