どんな仕事?
天然・化学繊維を用途によって使い分け、糸を紡ぎ出す
繊維製品を生産する初期段階で、紡績(ぼうせき/糸をつくること)に携わる職人です。紡績工は、紡績作業の機械を運転操作する紡績運転工と、機械設備の整備・修理を行う紡績保全工に分けられます。前者は、綿花、羊毛などの天然繊維やポリエステル、ナイロンといった化学繊維をもとに、糸を生産。均一な品質と素早く紡績する匠の技が必要です。後者は、紡績作業の機械類の力を最大限に発揮する必要があり、部品の組み立て、紡績運転工の指導など、高いマネージメント能力で現場をまとめ上げる重要な役目を担っています。現在、独自の技術で質の高い糸を生み出し、世界で高い評価を受けている会社もあります。自分の生産した糸が世界的なファッションブランドで採用されることも夢ではありません。
こんな人に目指してほしい
問題を見つけ、素早く解決する力が大切
紡績作業中に繊維が途中で切れることや、機械が故障することは良くあります。連続した流れ作業なので、素早く繊維をつないで運転を再開したり、故障部分をすぐに発見・修理できる俊敏性・判断力が重要。そのため、日頃から問題に対して即座に対応している人をはじめ、衣服の原料となる糸に興味がある人、繊維業界の最先端技術に触れたい人などにおすすめです。紡績運転工は女性が、紡績保全工は男性が多いといわれてますが、自身がやってみたい仕事に挑戦しましょう。
紡績工への道
各地に点在する紡績会社への
就職で道が開く
中学・高校を卒業後、紡績会社へ就職しましょう。紡績工場は、多くの都道府県におよびます。家から近いところはもちろん、紡績工場が密集する静岡県、愛知県、岐阜県などもおすすめ。会社によっては、働きながら短大教育や専門学校教育を学べるところもあります。また、綿を得意とする紡績会社や、ポリエステルに特化した会社など特色があるので、まずは調べてみましょう。
この職人がつくるモノ・コト | 糸 |
このワザに関わる資格 | 特にありません |
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