どんな仕事?
獅子舞、皿回しなどの舞と曲芸で、人々を楽しませる
お正月に、獅子舞や四角い枡(ます)傘の上にのせて回す芸を見たことはありませんか。その舞や曲芸を披露するプロが、太神楽師です。神楽とは、神をまつるときの演奏や舞のこと。太神楽は、伊勢(いせ)神宮・熱田(あつた)神宮の神楽師が、各地を巡って獅子舞や曲芸で悪魔払いをことが始まりだと言われています。今では、大衆を楽しませる娯楽として、獅子舞をはじめ、投げ物(ナイフなど)、立て物(傘など)といった芸に発展しています。見る物を引き込む多彩な芸を持つ太神楽師は、いつの時代も人々を楽しませてくれます。
こんな人に目指してほしい
いろいろな芸に挑戦。芸能の原点を習得するチャンス
多彩な芸を身につけたい人、手先が器用な人などにおすすめです。代表的な太神楽は、伊勢太神楽(伊勢神宮)と江戸太神楽(熱田神宮)。伊勢太神楽は、三重県を中心に一年を通して巡業する野外のダイナミックな芸が特長です。江戸太神楽は、舞台で行うため巡業はしません。他にも地域によって、太神楽の魅力が異なるので、自分が興味を持った太神楽に挑戦しましょう。また太神楽の起源は、平安時代にまでさかのぼるので、芸能の原点とも言われています。そんな伝統芸能を習得できるチャンスでもあります。
太神楽師への道
太神楽師への弟子入りや
研修制度を利用して
資格や学歴は特に必要ありません。主な地である伊勢太神楽や江戸太神楽での弟子入りや、養成機関が行う研修制度で学ぶことができます。曲芸は、ナイフや皿を投げる芸やバランスが必要な芸など多彩です。そのため、稽古は覚えることが多く根気が試されます。また、見事な舞や曲芸は海外でも評価が高いので、世界に挑戦することも可能です。地道に修行を積みましょう。
この職人がつくるモノ・コト | 太神楽 |
このワザに関わる資格 | 特にありません |
こんな職業も見てみよう | 寄席囃子 落語家 |