どんな仕事?
伝統芸能に不可欠な三味線で、舞台を影から支える。
三味線音楽の一つである長唄の合奏や歌舞伎の舞台など、日本の伝統芸能に必要不可欠な三味線を自由自在に弾き、唄の内容に則した旋律や音色を情緒豊かに表現する「長唄三味線方」。舞台上で熱演する俳優と同じように熱のこもった演奏をし、舞台を影で支える仕事でもあります。プロの演奏家としての一面に加えて、師範として、多くの人々に三味線音楽という日本独自の伝統芸能を、未来へ伝えるという大切な役目も担っています。
こんな人に目指してほしい
協調性のある、縁の下の力持ちタイプの方に。
情緒ゆたかな演奏で、舞台を影で支えるという仕事柄もあり、縁の下の力持ちタイプの方に相応しい仕事といえます。一方、協力して一つの舞台を作り上げることから、協調性も必要です。知識や経験はあるにこしたことはありませんが、まずは「本気でやってみたい」「音楽が好き」という熱意が何より欠かせない資質となります。また、本当にプロを目指すのであれば、芸に身を捧げる覚悟と、辛い修行にも耐えられる強い信念を持ち併せていると尚良いでしょう。
長唄三味線方への道
まずは、お稽古教室などで
三味線に触れてみるのがお薦め。
弟子入りするのが一般的ではありますが、まずは気軽に始められるカルチャースクールやワークショップなどで三味線に触れてみること、さらには実際に歌舞伎の舞台を見学し、プロの仕事ぶりを知ることをお薦めします。また、資金はないが長唄三味線方への強い思いがあるという方には、技能を養成する研修制度もありますので、ぜひ利用して欲しいです。ただし、中学校卒業以上23歳までの男子という応募資格がありますので、早い内から「長唄三味線方」への道を志すと良いでしょう。
この職人がつくるモノ・コト | 歌舞伎 |
このワザに関わる資格 | 特にありません |
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