植木職人

 どんな仕事?

未来の枝振りを予想しながら、植木を手入れする

庭や公園、個人宅への植木の移植にくわえ、剪定を中心とした維持管理を行うのが「植木職人」。植木の刈り込みや剪定などで美しい風景を生みだすことはもちろんですが、植木が害虫によって枯れては元も子もないので、消毒作業も大切な仕事となります。また、忘れてはいけないのは、木は成長する「生き物」であるということ。そのため、「今」の木々をキレイに仕上げるだけではなく、どう切ればどう伸びるかというように「未来の枝振り」を予想したうえでの手入れが欠かせません。植木職人は、多種多彩な植木を剪定しますが、中でも高度な技術が求められるマツの剪定ができるようになれば、植木職人として一生食べていけるといわれています。近年では園芸や盆栽を趣味として楽しんでいる方が、定年後の仕事として選ぶケースも増えてきています。

 こんな人に目指してほしい

自然が大好きで、体力にも自信あり

まずは、木や花だけではなく、昆虫なども含めた自然が好きであることが求められる資質といえます。また、脚立などを使った剪定などもあるので、高所での作業にも怯えることのない強い精神も必要。仕事場は野外になるため、夏は暑く冬は寒いなど、気候の影響を直に受けます。それゆえ、オフィスワークなどと比べて体力も不可欠。常に満足することなく植木職人の知識・ワザを追求する心意気もたいへん大事になります。

 植木職人への道

植木職人へ弟子入り、
造園会社への就職などさまざま

弟子入り、造園会社へ就職など、植木職人になるには様々な方法がありますが、造園家などの学科のある高校や大学で専門知識を身につけておけば、働く際のアドバンテージとなります。また、定年後に植木職人を目指すのであれば、日本造園組合連合会が主催しているシニアワークプログラムへの参加、または職業訓練センターの造園科で学ぶという方法で、技術を磨くことができます。植木職人になるうえで必要な資格は特にありませんが、「造園技能士1級・2級」を取得することで、より仕事の幅が広がることでしょう。

この職人がつくるモノ・コト
このワザに関わる資格 造園技能士
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