自動車組立工

 どんな仕事?

自動車の部品や車体を組み付け、最終製品にまでする

自動車づくりの中で、エンジンや足まわりなどの部品を組み付け、さらに車体などを組み付け、最終的に全体を組み立てて、検査をし、製品として車を送り出す仕事です。通常、ベルトコンベアなどで構成されたラインでの流れ作業で、各段階は分業し、1台の自動車をつくっていきます。実際の組立作業のほか、精密作業をするロボットの調整や操作、また最終的な検査をし、問題があれば調整していくのも大切な仕事です。車の種類によって異なりますが、15~20時間で1台の自動車が組み立てられます。正確性と効率性を追求していくことが重要になります。

 こんな人に目指してほしい

正確性と効率を大切に、常に問題意識を持つ人

自動車の組み立てでは、同じライン上でつくる同じ車でも、カラーやグレードなど、購入者のオーダーによって仕様が異なるものも組み立てます。組み付けていく部品にも大変多くの種類がありますから、仕様指示書に基づき間違いなく組み立てていかなければなりません。また、正確に組み付けていくことは自動車の品質を高く保つためには重要です。さらに効率的に作業を行っていくことも、大切な要素です。ですから、ひとつひとつの作業の正確さと効率にこだわれる人に目指してほしい仕事です。また、つねに仲間と協調しながら、問題意識を持って仕事に臨むことも重要。より品質の高い製品を効率よく生み出すための作業の改善の提案などをしていくことも仕事です。

 自動車組立工への道

実際の作業を通じて
技能や技術を習得

自動車組立工になるには、特に資格は必要ありませんが、工業高校や高等専門学校などでエンジンの構造などを学んでおくのもいいでしょう。実際の業務は、自動車メーカーに就職してから、研修を受け、各メーカーのやり方に従った作業を通じて、技能や技術を習得していくことになります。経験を積んでいくと、より幅広い分野の能力を求められます。後輩の育成や、全体の仕事のクオリティアップを考えていかになければなりません。作業を管理・監督していく役職につく場合もあります。

この職人がつくるモノ・コト 乗用車 トラック 特殊車両
このワザに関わる資格 特にありません
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