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ててさんの質問  2011.09.17(土) 18:19

山中漆器の挽物の職人になりたいです。

私は、今年美術大学の情報系のデザイン学科を卒業したのですが、在学中からデザインや企画を考えることよりも、実際に手を動かして制作することに喜びを感じ、職人になり技術を高めていきたいと思うようになりました。
いろいろな伝統工芸のなかでも、山中漆器の美しさに惹かれました。

山中漆器の研修所があるようですが、協会で研修所を設けているということは、弟子入りなどの研修所以外の入り口は少ないのでしょうか?

また、どうやったら職人になれるのか等を協会へ問い合わせた場合教えて頂けるものなのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

ニッポンのワザ編集部の回答 2011.09.29(木) 01:35

編集部で、ててさんの質問の内容について、山中漆器産業技術センターにお尋ねしてみましたところ、以下のようなお話をいただきました。
「自分の手で作った作品を販売して生活できるようになれたら素敵ですね。いろんな漆器産地に研修所がありますが、石川県挽物轆轤技術研修所(石川県立山中漆器産業技術センター)は全国で唯一「挽物轆轤技術」を専門的に学べる所です。当研修所の
一番の特徴は、挽物木地をつくる所から学ぶことができるので、器の形状から塗りまでを自分で作ることができることと、同じ志を持つ仲間がいることです。
現在はどこの伝統工芸産地も研修所で後継者を育成しています。
ピアノや習字やダンスなど習い事をしたことがありますか。技を体に覚えさせるまでには何度も何度も繰り返し練習が必要です。職人技も同じです。職人の仕事は機械では真似のできない複雑で応用範囲の広い技術が要求されます。たとえ弟子をとったとしても、その弟子が技術を発揮できるようになるまでには多くの時間がかかります。その間、給料を支払わなくてはなりませんので、伝統工芸の小さい工房では弟子をとるのは難しいのです。職人を育てるという事は、お金と労力がかかるのです。
例え、研修所を卒業して技術を身につけたとしても全てが職人になれるわけではありませんが、フロンティア精神があり、本当に職人になりたいのであれば、一度ぜひ研修所や組合等に相談してみてください。」
とのことでした。
ててさんが、どうしても山中漆器の技術を身に着けたいという強い志をお持ちでしたら、是非一度、直接メールなどで問い合わせをされてみてはいかがでしょうか。
山中漆器連合協同組合の問合わせ先はhttp://www.kaga-tv.com/yamanaka/
石川県挽物轆轤技術研修所の問合わせ先はhttp://www.incl.ne.jp/rokuro/
でご確認ください。