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質問と回答
▼ 就職について
さやさんの質問 2012.05.03(木) 18:21
はじめまして。
インターネットや書籍を通じて自分で調べることに限界を感じて、こちらのサイトで何か情報とアドバイスを頂きたく、
質問させていただきました。
神奈川県在住の女で今年で25歳になります。
学生時代から紙を使ったモノづくりに興味があり、就職活動の末、紙作りそのものを仕事にしたい、と考えるに至りました。
特に宮城の白石和紙、岐阜の美濃和紙、福井の越前和紙に魅力を感じています。
そこで質問なのですが、
1.できれば技術を身に着けながら職人をめざし、生活を最低限維持できる経済力もほしいのですが、
そういった補助がある制度等ありますでしょうか?また、どこの県でしょうか?
2.経済状況、及び年齢から、学校に通うことは断念しています。また、同様の理由からはやく技術を身に着け、いずれは独立したいと考えています。
ほかにこういう方法があるというのがあれば、教えてください。
長くなりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。
ニッポンのワザ編集部の回答 2012.05.15(火) 02:23
さやさんへ
回答に時間がかかってしまいすみません。
編集部でも和紙についてはまだ情報が少ないので、ご興味があるという和紙の関係者の方に問合せてみました。
「美濃手すき和紙協同組合」さんからうかがったお話では、
美濃和紙では、既に職人の方々が高齢で、外部から弟子をとるということにも対応が困難とのことです。
ですから、美濃の手漉き技術の習得については、
「美濃市立の「美濃和紙の里会館」が実施する体験コースとして、1日、1週間、1ヶ月の3種類メニューが用意されており、この1ヶ月コースを受けられるとようやくいろいろな情報を入手できるようになるということです。」
(「美濃和紙の里会館」の美濃・手すき和紙基礎スクール(1ヶ月)の情報はこちらのページでご確認くださいhttp://www.city.mino.gifu.jp/minogami/view.rbz?nd=120&ik=1&pnp=120&cd=60)
ただ、「手漉き職人になるにはここ美濃では大変厳しいものがあります。」とのことです。
「紙漉き職人になるには、技術以外に工房・道具・お得意さんの3点をどのように用意できるかが必要で、例えば、手漉きの簀と桁で60×90cmの二三判で20万円程度、作成期間で半年必要。また道具職人の信用を得ないと作成してもらえません。全国からたくさんの人から問い合わせがありますが、簡単なことではありません。」とおっしゃっていました。
今後も他の地域の情報が入りましたらまたご報告します。
ニッポンのワザ編集部の回答 2012.06.13(水) 03:47
さやさんへ
福井の越前和紙、宮城の白石和紙の関係者の方にもお話を伺ってみました。
やはり、希望されているような公の補助や制度はないようです。ただ、福井県和紙工業協同組合様のホームページでは、加盟されている組合員の方々をご紹介されています。お話をうかがった方のお話では「なりたいと思うなら、一件一件自分であたってみるくらいの情熱が必要」とのことでした。勇気のいることとは思いますが、そういうことは大切なことだと思います。厳しいようですが、やりたいことをやるには、お膳立てしてもらうより、自分でぶつかっていく勇気が何よりも必要ということだと思います。扉はどこかで開いているはずです。叩く勇気を出してみてください。「全国手すき和紙連合会」 http://www.tesukiwashi.jp/ 「福井県和紙工業協同組合」http://www.washi.jp/union/index.html
さやさんの回答(コメント) 2012.07.07(土) 03:11
コメント有難うございます。お礼が遅くなって申し訳ありません。
色々調べて下さり、現状の厳しさを確認しました。「一件一件自分であたってみるくらいの情熱が必要」、確かにその通りです。
これからも、地道に、根気強く努力していこうと思います。
また、なにかありましたらご連絡をお願い致します。