三味線奏者

 どんな仕事?

三味線で伝統芸能を盛り上がる。独奏も人気

「ビーン」という独特の響きと共に、心地よいリズムを届ける三味線奏者。一口に三味線奏者といっても、歌舞伎・文楽・浄瑠璃(じょうるり)などの伴奏という場合や、津軽三味線で見られるように、三味線のみで演奏する場合などがあり、様々なシーンで活躍しています。日本伝統で演奏する場合は、専門の三味線奏者として一生を過ごします。それ以外は、通常、三味線教室の開催や修行で腕を磨き、演奏会やイベントなどで活動。三味線のみで演奏する独奏や海外の人気も高まっているので、チャンスが多い職業だと言えます。

 こんな人に目指してほしい

伝統音楽、先進の音色など、様々なことに挑戦

日本の伝統芸能を三味線で支えたいと思っている方、独奏で人々を魅了したい方に向いています。棹(さお)とバチで、情緒あふれる音楽を奏でる三味線奏者は、どんなことも積極的に吸収する姿勢と厳しい稽古を乗り越える力がいります。また、伴奏では、他の楽器や唄と呼吸を合わせなければならず、協調性も重要になります。また、三味線奏者として成功するには、伝統を踏襲しつつ独自の三味線音楽を生み出す必要があります。独奏や演奏会、伝統芸能など、自分がやりたい三味線の姿を見極めましょう。

 三味線奏者への道

ままずは三味線音楽の見学から。
大学や専門学校で学ぶことも

三味線奏者の第一歩は、三味線奏者への弟子入りや団体への所属でスタートします。特別な資格は必要ありませんが、まずは三味線教室や演奏会で、三味線音楽にふれてみましょう。音楽関係の大学や専門学校でも学べるチャンスがあるので、自分に合った方法を見つけることをおすすめします。厳しい修行期間を経れば、演奏会などで活躍できます。一人前として認められても、三味線教室で教えたりしながら自分の腕を磨きましょう。

この職人がつくるモノ・コト 三味線の演奏
このワザに関わる資格 特にありません
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