旋盤工

 どんな仕事?

人工衛星やロボット、医療機器の部品を削ってつくる

旋盤とは、加工したい材料を回転させ、バイト(切削工具)で削って加工する機械のこと。旋盤工は、この旋盤を巧みに使って、製品を生みだす職人です。一般的な外径(がいけい)切削をはじめ、多彩な加工方法で丸いモノなら何でも削りだします。幅広いワザで、医療機器や人工衛星、ロボットの部品まで加工。現在では、コンピュータが制御するNC旋盤といった効率化が進んでいますが、1/1000ミリなどの高い精度を求められる仕事は旋盤工の手にかかっています。

 こんな人に目指してほしい

機械を超える加工技術を身につけ、世界に羽ばたく

高い精度が要求される人工衛星やロボットの製作には、町工場といった小さな会社でも、優れた技術があれば採用されます。そのため「自分の技術を世界に発信したい」「機械を超える技術を身につけたい」と思っている人におすすめ。また、高速回転する機械を扱う旋盤加工には集中力が必要です。ちょっとした気のゆるみが、大事故につながります。さらに、後片付けも大切。削りくずが刃物のように鋭くなっているため、素手ではなく、道具を使って処理しましょう。旋盤加工は、最初から最後まで気が抜けません。

 旋盤工への道

機械部品をつくる会社へ。
技能検定でキャリアアップ

特に資格や学歴は問われません。中学・高校を卒業後、機械部品を製造する会社への入社で第一歩を踏み出せます。町工場から機械部品メーカーまで、得意とする分野があるので、自分に合った会社を選ぶのがポイント。関連する資格としては、国が認定する機械加工技能士があります。現場で経験を積んで、機械を超える技を身につけましょう。

この職人がつくるモノ・コト 医療機器、ロボットの部品、人工衛星やロケットの部品等
このワザに関わる資格 機械加工技能士
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