酪農家

 どんな仕事?

生乳を生産。命の誕生にも立ち合える仕事

乳牛を飼育し、乳製品の原料となる生乳を生産するのが酪農家の主な仕事。朝は早く、牛舎の清掃からはじまります。牛にストレスを与えず、良質な生乳を搾乳する上でも、清掃は大切な仕事ですので念入りに行います。つぎに、エサを与え、搾乳を行います。その後、夕方までの仕事内容は酪農家によってさまざまですが、牛の健康状態の確認などを行います。夕方からは、朝の仕事と同様の作業を行い、一日の仕事は終わりとなります。以上が、普段の仕事の流れですが、たとえば乳牛のお産がある際は、24時間体制で見守ります。それゆえ、体力的には厳しい面もありますが、生命の誕生という瞬間に立ち合える尊い仕事でもあります。また、乳製品は様々な栄養もあるので、「食」から日本の健康を支えるというやり甲斐も感じられます。

 こんな人に目指してほしい

牛に愛情を注ぎ、上質な生乳を生みだす

「自然の中で働きたい」「動物が好き」「乳製品が好き」。このどれかに一つでも当てはまる方に目指して欲しいのが酪農家の仕事です。また、酪農家の朝は早く、朝6時ころから仕事が始まるので、朝に強い方は素質があるといえます。一方で、酪農は自営業ですので、経営能力も必要となっていきます。そのことから、経営に興味がある方も相応しいといえます。

 酪農家への道

学校や研修施設で酪農を勉強後、
酪農家の下で実習

酪農家になるには特に資格は必要ありませんが、トラクターを運転する場合もあるので、小型または大型特殊免許などの資格を持っていれば、活躍の幅は広がります。酪農家は、家業を継ぐケースがほとんどですが、一般の方が高校や大学、研修施設で酪農を学び、酪農家の下で実習を行ったのち、後継者のいない酪農家を継ぐケースもあります。また、酪農家になる前のステップとして、酪農家の仕事を一時的に請け負う「酪農ヘルパー」に就業し、経験を積む方も徐々に増えてきています。まずは、酪農家にファームステイするなどして、酪農を実際に体験してみるのもおすすめです。

この職人がつくるモノ・コト 牛乳 チーズ バター
このワザに関わる資格 小型・大型特殊自動車免許 けん引免許 家畜人工授精師
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